密室でふたり、イケナイコト。
*
コツンとぶつかるおでこからも、後頭部に回された手からも。
触れられたところぜんぶから、じんわりと熱が伝わってくるみたいで、
頭がクラクラするくらい、熱い……
ドッドッドッと心臓が早く動いている。
絡まりそうになる視線から逃げたくて、目線を下に向けると、ポンポンと頭をなでられてその熱は離れていった。
「ほっぺた、りんごみたい」
「なっ……!」
頬をツンツンとされて、また顔の熱が上昇してしまう。
何度も頭の中でこだまする、成宮のことば。
なにがどうなったのかははっきり覚えてない。
成宮の声が、視線が雰囲気が……
そのぜんぶがおかしくなるくらい甘すぎて。
ほんの数十秒の間の出来事なのに、とっても長い時間息ができていなかったように感じる。
コツンとぶつかるおでこからも、後頭部に回された手からも。
触れられたところぜんぶから、じんわりと熱が伝わってくるみたいで、
頭がクラクラするくらい、熱い……
ドッドッドッと心臓が早く動いている。
絡まりそうになる視線から逃げたくて、目線を下に向けると、ポンポンと頭をなでられてその熱は離れていった。
「ほっぺた、りんごみたい」
「なっ……!」
頬をツンツンとされて、また顔の熱が上昇してしまう。
何度も頭の中でこだまする、成宮のことば。
なにがどうなったのかははっきり覚えてない。
成宮の声が、視線が雰囲気が……
そのぜんぶがおかしくなるくらい甘すぎて。
ほんの数十秒の間の出来事なのに、とっても長い時間息ができていなかったように感じる。