密室でふたり、イケナイコト。
「~っ!!
もー、無理!!!」
「……は?」
「熱いっ!!!!!」
そう叫んだわたしは、熱から逃れるように窓の方へ走っていき、ガラッと開けた途端、一気に外の空気を吸い込んだ。
はぁぁぁーーーー、危なかった……
あのまま続けてたら、絶対熱中症なってた……
それくらい、ドキドキしていたことが自分でも分かる。
「気持ちいい……」
入ってくる風が火照った身体を冷ますように優しく撫でていく。
すぅ……、はぁ……
よし。
「ねぇ、成宮もこっち来てみれば?
気持ち……」
“ いいよ ”
一旦深呼吸して、そう言いながら成宮の方に向こうとしたけれど、
「俺から離れんなよ」
すぐ背後で聞こえた声に、身体がピシッと固まって動けなくなってしまった。