密室でふたり、イケナイコト。
「あれ、鍵締まってるじゃん」
「マジで?ここ、いつも空いてた気がすんだけど……」
「っ!!」
ドッドッドッと心拍数が上がっていく。
ドアの方から覗いても、さすがに教卓の下は見えないと思うけど……
さすがにこの姿を見られるのは恥ずかしすぎる…
よくよく考えたら、この状態も心臓に悪いし、早く成宮から離れたい。
胸がドキドキしてることがバレない内に!!
お願い、早くどっか行って!!
なんて心の中で思っていた矢先。
「ひゃっ……」
うなじをつつーと、上から下に撫でられた。
声を出してしまったことが恥ずかしくて、かーっと顔に熱が集まってくる。
ヤバいっ……
変に反応して……
バッと口に両手を当てて、真っ赤な顔で成宮を睨むけれど、口角を上げて楽しそうにするばかり。
なんでニヤニヤしてるの!?
絶対外にも聞こえちゃったはずだし……
こんなときに何してくれちゃってるの、バカ……!!
バレたらどうすんのよ!!!