密室でふたり、イケナイコト。
*
「じゃ、帰るぞ」
「ほーい」
雲行きが怪しくなってきたということで、まだ5時前だけど、帰ることにした。
「成宮、傘ある?」
「いや、晴れって言ってたから持ってきてない」
「ですよねー」
実を言うところ、わたしも持ってきてない。
朝の天気予報で、降水確率20%くらいだったもんね。
準備がいい女子だったら、折りたたみとかも常備してるのかもしれないけど…
情けないことに、それにわたしは当てはまらない。
「駅まではなんとか持ちそうだけど、その後が問題かもな……」
「そうだね。
とりあえず、早く駅行こ」
そんな会話をしつつ、校門を出た。
離れんなよってお咎めがあるから、さすがに一緒に帰ることは断らない。
けれど、成宮のことしか考えられないことに気づいたわたしは、それがバレないように振る舞うのに必死だった。
「じゃ、帰るぞ」
「ほーい」
雲行きが怪しくなってきたということで、まだ5時前だけど、帰ることにした。
「成宮、傘ある?」
「いや、晴れって言ってたから持ってきてない」
「ですよねー」
実を言うところ、わたしも持ってきてない。
朝の天気予報で、降水確率20%くらいだったもんね。
準備がいい女子だったら、折りたたみとかも常備してるのかもしれないけど…
情けないことに、それにわたしは当てはまらない。
「駅まではなんとか持ちそうだけど、その後が問題かもな……」
「そうだね。
とりあえず、早く駅行こ」
そんな会話をしつつ、校門を出た。
離れんなよってお咎めがあるから、さすがに一緒に帰ることは断らない。
けれど、成宮のことしか考えられないことに気づいたわたしは、それがバレないように振る舞うのに必死だった。