密室でふたり、イケナイコト。
「んもう…っ!ゆずちゃんてば、さっきからすごい音立てて練習してるからだよ?」
「ご、ごめん…っ」
つい、イライラしちゃって。
でも、グーパーしても問題なさそうだし、大丈夫、かな?
「とりあえず、保健室行ってきな、ゆずき」
グイグイと2人に背中を押され、体育館の入口へと連れて行かれる。
「大丈夫だって!」
そう言うわたしに、
「早く行ってきなさいね?」
「ゆずちゃん?」
「うっ…」
そんな恐ろしい目で見なくても…
はーちゃん、いつもの笑顔がデビルみたいだよ?
先生には言っとくからと体育館を追い出され、渋々わたしは保健室に向かったのだった。