密室でふたり、イケナイコト。
「お前のことだから、
どーせ嬉しいんだろうけど?」
そんな睨まないでよ?
ファンとしては最高の話なんだから!
「まあまあ、仕方ないじゃん?
声優である以上避けては通れない道だって」
尊人さんもやってるし、他の男性声優さんだって。
「なんで、わざわざ女のためなんかにボイス録るんだよ…」
めっちゃっ、眉間にシワ寄ってるし…
と、とにかく話を変えよう…
「その特訓に、わたしは何をすればいいの?」
問いかけると、スっと先程までの嫌そうな表情がなくなり、一気に真剣な顔になる。
なにこの謎の緊張感…
「え…、そんな重大なことなの?」
「俺と付き合って」