密室でふたり、イケナイコト。

「……は?」


被せるように言われた言葉にピシッと固まる。


オレトツキアッテ?


ん?

え、え…─っと?


これは、あっちの意味で間違いないよね?



「…どこに?」


ラブコメでよく見る、あの。


「ちげーよ、バカ」


「いったっ!
何すんのっ…!?」

成宮は顔をひきつらせながら、わたしの隣に座ると、ツンっと頭をつついてきた。


なんでこんなに怒ってるわけ?


涙目になって、睨んでやれば、


「彼氏、彼女としてに決まってんだろーが」


逆に睨み返された。



痛いなあ、もう…


「って…は!?
冗談、だよねっ!!!?」


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