涙の数だけ
「だいたいの話は読めてる。
どう?あと1日、うまくやっていけそう??」
うちの班はあたしを含めて6人の班
で、洋子を抜いた5人はウンともスンとも言わない。
それは無理を表している。
「あたしたち、我慢してきました。
でもやっぱり限界ってあるじゃないですか?
それを…超えたんです。
で、それが結果。
今の状況です」
この際だから隠さず、本当のことを言ってみた。
「うん、それも分かってる。
見てたらよく分かるもん」
きっとこれを聞いてみんなオッ?!と、感心しただろう。
あたしたちは岡田Tを誤った見方で見ていたらしい。
岡田Tはあたしたちが思っていたよりもずっと、いい先生だ。