綺麗事
その日は朝から激しい雨が降っていて低気圧の影響か体調が悪かった理苑は保健室のベッドを借りて眠っていた。
「ん、ゲホッ、ケホッ」
喘息の発作が出そうで出ない気持ち悪く息苦しい状態にぐったりしている時だった。
ガラッと保健室のドアが開いた音がしたと思ったら人が言い争う声も聞こえた。
「いやっ、やめて!」
どこかで聞いたことのある声。
「煩いなぁ、あんたが早く姫を辞めてくれないから夏目くんが私のものにならないじゃない。」
「夏目くんは愛理ちゃんのものじゃないよ!」
「はぁ!?黙れよブスが!!」