綺麗事

そう叫ぶ醜い声と共にバチンッと嫌な音がした。

「キャッ」

と、悲鳴が聞こえた。

と同時に思い出した。

この声、市原 眞衣の声だ。

「ホント目障り。さっさと消えてよ。あんたが居るから葉月くんも紫苑くんも私に素っ気ないのよ。」

なんて意味の分からないことを言うこの声は春日 愛理で間違いないだろう。

「てことでぇ、あんた今から消えてくれる?あんたは今から清瀧の皆を裏切るの。
でぇ、私が皆を慰めて皆に愛されるの!」

それを聞いたとたん理苑は鳥肌が立った。

「みんなぁ、入っていていいよぅ。この女死にたくなるまで犯してあげてぇ。」

そう言う春日 愛理に息をのむ市原 眞衣。
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