シロツメクサの花冠【完】
「よお」
昨日の公園に着くと、キャップにマスクをした聡介がブランコに座っていた。
近くには、舞音が地面に木の棒で絵を描いていた。
「私でいいんですか?」
よくよく思い出してみると、聡介の周りには色々なタイプの女の子がいたような気がする。
″遊んでる″と言っちゃ聞こえが悪いが、はたから見るとそう思ってしまうほど。
誰とでも親しげだったので、そのうちの誰と付き合っているのかは把握出来ていないけど。