シロツメクサの花冠【完】
聡介は舞音の髪を撫でながら、一緒に絵本を読んであげていた。
……なんか、本当の自分の子供みたい。
舞音がいるからか、いつもよりも聡介の笑顔が見れている気がする。
こんな風に笑う人なんだ、と初めて知った。
「出来ましたよ〜」
ハンバーグをテーブルに運ぶと、舞音はパチパチと拍手をした。
「さっちゃ、すごーい!まほーみたい!」
「え?そんなことないよ」
「そうちゃはねー、ぜんぜんできなかったのにー」