シロツメクサの花冠【完】
「俺の、いる?」
「えっ」
それって、間接キスになるんじゃ……。
「俺甘いの苦手なこと忘れてた。お前食べろよ」
ん、と食べろとばかりに聡介が差し出してくるので、咲智は渋々そのアイスを受け取った。
「ん、美味しい!」
水色と紫のパステルカラーで何味かと思ったら、ソーダとグレープの味だった。
「お前、同レベルだな」
溶けないうちに、と思って咲智はアイスを無我夢中で食べていると、隣で聡介が笑いを堪えていた。