シロツメクサの花冠【完】
舞音はきょとんとした面持ちで、首を傾げ聡介の方を見た。
まだ小さい子には″後輩″の言葉の意味は理解していないようだ。
聡介は舞音にその言葉を分かりやすく教えようとしているのか、うーんと腕を組み、考えていた。
「ドラえもんで言うところの、ジャイアンとのび太かな」
「えー、そうちゃがじゃいあんで、さちちゃがのびた?」
小さい子供は順応性があるらしく、すぐそれぞれに置き換えていた。
それにしても、その例えはちょっと納得がいかない部分もあるけど。
その後、少しの間、咲智、聡介、舞音の3人で砂場でお山を作ったり、砂団子を作ったりして遊んだ。