『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

今日は、自分の手をデッサンした



小林くんが隣だった



描いてる時
なんとなく視線を感じた



チラッと小林くんの机を見た



大きい手…

小林くんはバスケ部だから背も高かった



「これで、いいかな?」

小林くんが小声で私に聞いてきた



初めて話しかけられた



小林くんのスケッチブックを見たら
大きい身体なのに絵が小さくて
少し笑ってしまった



「え?なに?ダメ?」



「ごめんね…ダメじゃないよ
もっと大きく描いたら
もっと上手く見えると思う」


私達は小声でやり取りした



その後小林くんは
真剣に取り組んでいた



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