『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜
春は来る
再会
大学生になった今でも
私は先生が好きだった
先生がいなくなってからずっと
友香には新しい恋を推められてた
でも結局
好きな人はできなかった
先生以外の人を
好きになることができなかった
先生との
あの夏の話を友香に話せたのは
高校を卒業してからだった
高校在学中はなんとなく
先生に迷惑がかかることもあると悪いから
話せなかった
それと
自分の気持ちの整理がずっとできなかった
「遊ばれてたんだよ…菫」
友香に言われて
そうだったのかな…って思った
でもね
先生が残していった
スケッチブックから伝わってくる気持ちは…
遊びなんかじゃないって
私は信じたかった