『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

先生はビールを2杯
私は1杯飲んで食事をした


そんなに長い時間じゃなかった




「時間、大丈夫?
帰ろうか…」

先生が言った



もっといたかった



「先生、また会えますか?」



「…うん…
ここの美術館にもたまに仕事で来るから
また会えると思う…」



先生は、次の約束はしてくれなかった



「あ、先生
先生の誕生日って
9月何日だったんですか?」



「なんで?」



もぉ会えないかもしれないから…



「知らなかったから…
先生のこと、何も知らなかった…」



「プレゼント、期待していいの?」

先生はそう言って笑った




また会えるって

期待してもいんですか?





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