『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

先生はタバコを吸った



「先生、こっちも開けていいですか?」



「あぁ、いいよ…」



私は
先生のグラスと私のグラスに
ビールを注いだ



「オレも?」



「もぉ今日は車乗らないですよね?」



「雨だから、送るよ」



「送らなくて、いいです」



ひとりで帰れるから…



「…送らなくていいです

今日、泊まってもいいですか?」




「…ご自由に…」



先生はタバコの火を消して
私が注いだビールを飲んだ





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