『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

「今日は車だから、近くまで送るよ」



先生に言われて私は先生の車に乗った




先生が笑った


「もぉ後ろじゃなくていいよ」



「そっか…
もぉ学生じゃない…」



運転席の後ろが私の特等席だったのに…



私は助手席に乗った


「先生、車変えましたね」



「あぁ…うん」



「前の車には
いっぱい思い出があるな…」



「うん…
オレも手放す時、迷った…」




私は初めて先生の車に乗った日を
思い出した



先生は
どんな思い出?








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