『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

「先生、早く帰らないと
今日も会えなくなるかもですよ!」


私が言うと先生は時計を見た



あっという間に6時になってた



日が長くなってきて
まだ外は明るいけど夕方の空だった



また今日も絵は進まなかった



「ふー…」


先生がスマホをチェックして
ため息をついた



「私と話してて、疲れました?」



「いや…
彼女、今日も仕事遅くなるって」

先生は残念そうに言った



なんだか、かわいそうになった



先生、会いたいよね…



「でも、会いに行けばいいのに…
先生、会いたいんでしょ!」



「新学期だから、忙しんだ
会いに行って負担になっても嫌だし」



好きなのに負担になるの?


やっぱり、私にはわからないな…



恋愛って
想像と現実は違うのかな?



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