『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

久しぶりに雨が降った



「雨だから
ふたりとも駅まで送るよ」

先生が戸締りをしながら言った



「私、傘あるから大丈夫です」

佐々野さんが言った



「立花さん、傘ないでしょ」

先生に言われた



「ありません」



「じゃあ、ついでだし
ふたりとも送るから玄関で待ってて」



先生に言われて
私たちは階段を下りた



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