死んでも言わない
そういえば。
ちゃんとメイクして
髪の毛もセットして
って女子としての生活を営むようになってから
明らかに男子に話しかけられる数が増えた。
それはもう、明らかに。
ある男子は
私がゴミ捨てに一人で行こうとしてるのをわざわざ呼び止めて
絶対何の用もないくせに
ゴミ捨て場まで着いてきたり。
また
ある男子は
「ノート貸して」「ここの問題教えて」
とか私の成績知ってたとしたら虐めとしか捉えられない新手の方法で近付いてきたり。
たたそのある男子の中で
一人だけ気になったひとがいる。
「浅加さんて、絶対損するタイプだよね」
あ、コイツは絶対私に気ないな
って初っぱなから確信を得た人物。
だってはじめての会話でこれは違うでしょ。
「委員長こそ、幸せ掴めなそうな顔してる」
正直私は人相とかそういうのはよく分からない。
ただ言われたから言い返しただけ。
だけど委員長はひどくこれが気に入ったようだ
「面白いね、浅加さんって好きな奴いるの」
この人国語の点数私より低いだろうな
って二言目で思った。
「何で「おい、夏海」
いつもより不機嫌な声
私の好きなひとの声
「何?」
わざと余裕ぶって呼ばれた声に振り返る
「先生から、呼び出し」
少しだけ焦ってる色が見えた
もしかしたら私の思い過ごしかもだけど。
「はーい」
もう振り返らない
私は絶対損するタイプらしいから、
あんま色々喋って墓穴ほりたくないし。
何てね
「呼び出しって何の用?」
私が呼び出されたはずなのに
すぐ隣を同じ速度で歩いてくるコイツに
とりあえずそれだけは聞いてみた。
「…お前さ」
春陽は多分いや確実に焦ってる
理由?
そんなの知らない
「なに?」
余裕ぶってるだけでこんな疲れるんなら
私もう明日から普通に戻ろうかな。
「俺の事、好きなの?」
ちゃんとメイクして
髪の毛もセットして
って女子としての生活を営むようになってから
明らかに男子に話しかけられる数が増えた。
それはもう、明らかに。
ある男子は
私がゴミ捨てに一人で行こうとしてるのをわざわざ呼び止めて
絶対何の用もないくせに
ゴミ捨て場まで着いてきたり。
また
ある男子は
「ノート貸して」「ここの問題教えて」
とか私の成績知ってたとしたら虐めとしか捉えられない新手の方法で近付いてきたり。
たたそのある男子の中で
一人だけ気になったひとがいる。
「浅加さんて、絶対損するタイプだよね」
あ、コイツは絶対私に気ないな
って初っぱなから確信を得た人物。
だってはじめての会話でこれは違うでしょ。
「委員長こそ、幸せ掴めなそうな顔してる」
正直私は人相とかそういうのはよく分からない。
ただ言われたから言い返しただけ。
だけど委員長はひどくこれが気に入ったようだ
「面白いね、浅加さんって好きな奴いるの」
この人国語の点数私より低いだろうな
って二言目で思った。
「何で「おい、夏海」
いつもより不機嫌な声
私の好きなひとの声
「何?」
わざと余裕ぶって呼ばれた声に振り返る
「先生から、呼び出し」
少しだけ焦ってる色が見えた
もしかしたら私の思い過ごしかもだけど。
「はーい」
もう振り返らない
私は絶対損するタイプらしいから、
あんま色々喋って墓穴ほりたくないし。
何てね
「呼び出しって何の用?」
私が呼び出されたはずなのに
すぐ隣を同じ速度で歩いてくるコイツに
とりあえずそれだけは聞いてみた。
「…お前さ」
春陽は多分いや確実に焦ってる
理由?
そんなの知らない
「なに?」
余裕ぶってるだけでこんな疲れるんなら
私もう明日から普通に戻ろうかな。
「俺の事、好きなの?」