縁の下の恋


そんな中…


「テスト―――っっー―」


「はい!誰か……そこピアノ音だしてみて…って……無理か――(何時かの彼女みたいに…)居る訳ないか……」


(渡辺)
「リョウさーん!大丈夫です!音出せますから!一理っ!早く来いっ!ピアノ…ピアノだ」


「ああっ……はいっ!すぐ行きます」



(リョウ~
えええっ!いちり?って…此所は大阪だけど…もしかしてあの時の?)


そのうち、聞こえてきた、リョウの耳にも~



♪♪♪♪♪


♪♪♪♪♪


(今日のは…ノクターン第二番 ショパン…か、几帳面に弾くなぁ、性格がホントに現れてる。)



曲が終わるのに合わせてリョウは、ピアノに近付いて行く。



一理が弾き終わると…



「大阪に来てたんだ。どうも…」


一理が振り向いた。
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