縁の下の恋
声のする方へ一理は振り向いた。
「此所は、大阪だけど…」
「仕事ですから…何処であれ、ああっ、すいません…音大丈夫でしたか?調律上手く仕上がってると思いますが…じゃ、私はこれで失礼します!」
「ああっ、君、ちよっと…」
(もうっ、行ってしまってるしぃ。何か俺嫌われてる?のか?真面目というか、堅いというか…)
何気に広い会場の中を飛び回っている様子を追わずには居られないリョウであった。
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