縁の下の恋


一理はなるべく今日の終わりのことは考えないようにして仕事に専念していた。


しかし、否応なしに時は過ぎコンサートは終わりを迎え一理達も会場を後にする時が来た。


と…一理が先に待ち合わせの場所に行こうとしたその時…


一人の女性がやって来て誰かを探しているように一理には見えた。



一理は何となくその女性が普通のファンとかではなく身なりからしてもどこかお嬢様風がして、あまり好きにはなれない…第一印象を感じてしまった。



待ち合わせの場所に一人でいると、


リョウと女の人の声が近付いて来た。
< 110 / 271 >

この作品をシェア

pagetop