縁の下の恋
恋の行方
会場に戻ると電気配線の専門の業者が来ていた。
不具合が発生したらしく急遽駆り出されたらしく、人手が足りないと愚痴をこぼしていた。
「ああっ、じゃあ私が手伝いしますから、言って下さい!」
「あんたは、ここのスタッフさん?でしょ?配線関係は無理!あんたに何がわかる?」
「あっ、資格持っていますから!あそこから、上って私手元しますよ!」
そういって、脚立をスイスイ上っていった。
「ほうっ!頼もしいお嬢さんだね!人間見掛けによらないね!じゃあ頼んだよっ!気を付けろよ!……ありゃぁ!男勝りだね!!」
そこへ、スタッフがどんどん入って来た。
「おおっ!一理っ!本職やってんなぁ!久し振りだから気をつけろよ!」
何人ものスタッフから、声が掛かる。