縁の下の恋
どれ位経ったのか~一人の医師が近付いて来た。
「ご両親ですね!お嬢様は、頑張りましたね!生命の危険はもうありません。ご安心下さい!ただ今はまだ集中治療室からはでれない状況にはあります。もうしばらくすれば、お1人づつではありますが中にお入りいただけますので、看護士の指示に従ってください!」
「判りました。……どうも有難うございます…ううっ…」
両親が2人揃って挨拶をし、頭をさげた。
結城も、堪えていた感情があふれるのを押さえるのが精一杯であった。
(さすが!一理だな!仕事では褒めてやったためしはないけれど、お前がめざめたその時には…一杯褒めてやるからな!)
そんな時…
渡辺が、はぁはぁ息を揚げながら駆け込んで来た。