縁の下の恋
そんな2人と入れ違いに…
神妙な面持ちの背広姿の、男性が一人…
集中治療室の前に立った。
一理の両親が集中治療室から出て来たところ、その男性と目があった。
「大石さん?…じゃあないですか?何故こんな所に…」
「えっ?松平さんこそ!……私は、…あるスタッフが、訳あって怪我を…松平さんこそ、どうされたんですか?」
「うちの、娘が仕事場で大怪我をして…」
「ええっ!……もしかして…その、コンサート会場で、怪我をしたスタッフが…まさか…」