縁の下の恋
一理は、場面が変わるたびに、ステージそのものより、どうしても照明や演出が気になって仕方がなかった。ついリョウを観ながらも、挙動不信な様子が、後からすれば、ステージからも、見えてしまったのだろう。
あろうことか、私達2人はステージに向かって右側の前列より2列目に位置しており、まさに、リョウの視野に入っていたのだ。
途中、二三度一理は、リョウと視線が、合った…気がしたようにも感じたが、一理は構わす、キョロキョロし、照明に気を捕らわれて居た。