縁の下の恋
自分で決めた事だった…
なるべく考え込む時間すら持たないようにして、ここ北京に来た。
一体…あれからどれだけ日にちが経ってしまったのかさえも、考えないようにしてた。
今までの一理であれば、自分で決めてきた事に後悔など一度もしたことは無かった。
今も…そう
一理は無性にピアノを弾きたい…と思った。
そう言えば、さっき食事をしたレストランの中ほどに何故かピアノがぽつんと置いてあったのを思い出した。