縁の下の恋
バレーの発表会ともなると祖父母が四人と両親が内揃って会場に駆け付けビデオを回すやら、写真をとるやら、一家は大騒ぎであった。
出来上がった写真を全員でみるのが習慣になっていた。中で一番のショットは必ず引き伸ばし額に入れて両親は必ず大広間に飾るのであった。
祖父母、両親の、それはそれは自慢の娘であった。
勉強は、言われるまでもなく完璧であった。
小学校、中学と何ら問題もなく、問題も起こさず、素直に育っていた。