縁の下の恋
「源さん!これから社会人になっても、一人で店に伺っても良いですか?」
「そんなこと…いちいち言わなくっても!当たり前に来ちゃってくださいよっ!あれっ!一理お嬢は?仕事決まってるんですかい?」
「自分で、心当たりを…会社説明会とかにも行きましたし…でも…どうもまだ…決めるまでは、いかなくて…」
「どうしたんですか?いつものお嬢らしくありませんねぇ!歯切れが悪いんじゃないですか?」
「そうですよね!!…思いっ切り私らしく…バーンと行きますか!……源さんっ、今日はご馳走さまでした!私っ!決まったら、また来ますから、じゃあ失礼しますね!」