縁の下の恋


その日の夕食~


面接に行って来たことを両親にようやく一理は報告した。



「お父様…お話ししたいことがあります。」



「ふむっ!きっと大切なことなんだろうな?一理が改まって話しがあるって言う時は、…もしかして就職のことかな?」



「…そうです!今日実は、面接に行って参りました。」



「一理さんっ!貴女って人は、もうっ、何度もお父様の会社に入るように言われてたでしょう?何故嫌なの?」



「お母様には、私はお父様の会社には入りませんから、と言ってました。嫌とか、良いとかじゃなく、自分でずっと考えてたことありましたから!」
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