縁の下の恋


「一理は、どんな仕事がしたいんだ?それに合わせて父さんの会社の中で配属を考えよう!それでもだめなら、盛本のお祖父さまの会社も悪くないぞ!」



「自分で考えて決めたいのです。あと…この家を出て一人暮らしをしたいと思っています。どうか許してほしいのですが…」


「えええっっっ!!!」2人が口を揃えて驚きの声をあげる。



「だいたい、その面接してきた会社からは、通知はまだされてないだろう!そうだよな?まだ決まった訳では無いじゃないか!それに一人暮らしなんて…一理に出来るはずはないだろう!」



「そうかもしれませんが、そうしたいんです!お母様…お願いですからアパート探すのを、一人暮らしすることを、許して下さい!」


一理は、2人に深々と頭を下げる。
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