縁の下の恋


「一理?この天井まであるポールとはしごは?あと2本の平行に並んでいるポールもあるが…もしかして…」


毎日筋肉トレーニングして身体を鍛えているように、2人に一理は、初めて見せた。



ポールへ掛け上がり2本の平行なポールに移動し、また元の位置に帰って来る。



その速さに2人は呆気に取られた。



部屋の隅には、ランニングマシーンが置かれており、横には筋トレ用具が置かれていた。


「一理さん!貴女って人は…ピアノの練習ばかりしているのだと思ってましたのに……こんな事…してたなんて!ねぇ!あなた?」



「この間…確か電力会社からブレーカーの容量を上げる工事して貰ったのは、この照明に替えた為だったのか?てっきりエアコンの買い替えしたからだとばかりと思っていたんだが…そういえば、ダイニングの照明の工事してる時…一理がずっと居たのは……」



「ええっ、あの時は、やれる範囲で、自分でやらせて頂きました。」



「あらっ、それであの時の工事の方…(思い出したように)色々お世話になりました!って挨拶して行かれましたものね!」


「まだまだ、実践を積まないと、資格持ってるだけじゃ、頭で判ってるだけなので、まだまだです!」
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