縁の下の恋
高校二年の夏休み~
ピアノの先生の誘いがあり、ヨーロッパの国を世界でも有数のピアニストのコンサートを聞く事となり、母親同伴でという事で許可をもらい海外へ初めて旅にでる事になる。
海外を見るのが初めてということもあり、何もかもが新鮮で、一理にとっては、先々の進路を考える為の、良い経験と両親は、考えていた。
もともとのおおらかな性格な上に、何ら苦労という物を知らずに育っている為に、海外から戻ってからの一理は、一段と生活の上でも、学業の上でも興味の幅が広がった。
ある日…
「お父様?相談なのですが…大学の学部が、なかなか決めること出来なくて、一つの学部に絞れなくて…」
「一理は、今一番したい勉強は、何なのかを考えれば、ひとりでに見つかるんじゃないのかな?」
「外国語は、絶対に学びたいのですが…他にも、んんっっ…」
「まぁっ、もう少し、ああっ、お祖父さま達にも、相談してみたら、どうだい?喜んで聞いて下さるから!」
「そうですね!私週末にでも、行ってきます。」