縁の下の恋


半分諦めかけていた、採用通知が暫くして一理の元に届いた。



一理は、あの面接の様子を思い出しながらもその時は、何ら疑いもせずに新しい生活に向けて準備を開始した。



マンションは、母深雪が、一人暮らしは危険だということでかなりセキュリティの徹底したマンションを選んでくれた。



荷造りは至って少ない物だった。



大学生まで着ていた洋服は、すべて家に置いていくことにし、社会人としてスタートする為の物はすべて新居に引越ししたあと自分で揃える予定であった。
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