王子様に恋をした
いよいよデビューを1ヶ月後に控えたある日の朝
お母様が朝食を召し上がりながら仰いました。
「アイリーン。今日の午後ですが、デザイナーがやって来て、貴女の新しいドレスのデザインをしてくださるの。だから、どんなデザインでどんな色目のドレスにするかを考えておいて頂戴。」
お母様のお話を聞きながら、私の顔はどんどん緩んでいくのがわかりました。
でも…仕方ないですよね?
だって新しいドレスなんですよ?
嬉しくなるに決まっています。
殿下はどんなドレスだったら褒めてくださるでしょう?あぁ!その前に私に似合っていないとダメですよね?
私の髪色は栗色で瞳は緑色。栗色の髪はお父様から、緑の瞳はお母様から頂いた色。私は両親から頂いたこれらの色が大好きでした。
「アイリーンは色が白いから、何色でも似合うと思うぞ。」
お父様もとても楽しみにしていてくださるご様子に、私も張り切って、
「お母様とよくお話をさせて頂いて、私に似合うドレスを作っていただきますね。」
と興奮したような大きな声になってしまい、
「アイリーン、興奮し過ぎだよ?淑女たるもの、いつも冷静に笑顔で…じゃ無かったの?」
とお兄様から窘められ、「はい…」と肩を竦めた私を見て、食堂は楽しげな笑いに包まれたのでした。
お母様が朝食を召し上がりながら仰いました。
「アイリーン。今日の午後ですが、デザイナーがやって来て、貴女の新しいドレスのデザインをしてくださるの。だから、どんなデザインでどんな色目のドレスにするかを考えておいて頂戴。」
お母様のお話を聞きながら、私の顔はどんどん緩んでいくのがわかりました。
でも…仕方ないですよね?
だって新しいドレスなんですよ?
嬉しくなるに決まっています。
殿下はどんなドレスだったら褒めてくださるでしょう?あぁ!その前に私に似合っていないとダメですよね?
私の髪色は栗色で瞳は緑色。栗色の髪はお父様から、緑の瞳はお母様から頂いた色。私は両親から頂いたこれらの色が大好きでした。
「アイリーンは色が白いから、何色でも似合うと思うぞ。」
お父様もとても楽しみにしていてくださるご様子に、私も張り切って、
「お母様とよくお話をさせて頂いて、私に似合うドレスを作っていただきますね。」
と興奮したような大きな声になってしまい、
「アイリーン、興奮し過ぎだよ?淑女たるもの、いつも冷静に笑顔で…じゃ無かったの?」
とお兄様から窘められ、「はい…」と肩を竦めた私を見て、食堂は楽しげな笑いに包まれたのでした。