王子様に恋をした
ガーディアン侯爵家の執事に促され、ロイド様のお隣にリュークアッセンドラ王太子殿下が並ばれました。
するとよく通る甘い低音でこう仰いました。
「今宵は私の友人であり、未来の宰相になりうる男ロイド•J•ガーディアンの誕生祭である。彼は幼き頃より私と共に勉学に勤しみ剣術を習い、共に成長してきた。彼は本当に優秀な男であるの。本日この会場におられる令嬢諸君は、ロイドを心より祝福し、これからも末永く彼と良い付き合いをしてやって欲しいと思う。ロイド。」
「はっ。」
「おめでとう。」
「有り難きお言葉。身に余る光栄にございます。」
殿下とロイド様は、がっしりと手を取り合い、そして笑いあっていらっしゃいました。
お二方のご様子に、ガーディアン侯爵様は目を細められ、侯爵夫人は目元をハンカチで押さえられていらっしゃいました。
壇上のお二方へ、会場からは割れんばかりの拍手と賞賛の声が発せられておりました。
(殿下…殿下は本当に素敵でいらっしゃいます。ロイド様も)
私は心の中でそう呟きながら、お二方を見つめておりました。
ややすると、お兄様が戻っておいででした。
「アイリーン。もうすぐロイド様への音楽の贈り物の時間が来るよ。大丈夫かな?」
と優しく問いかけて下さいました。
「大丈夫…です……多分……」
いきなり緊張し始めてしまった私の頭をそっと撫でながら、
「大丈夫だよ?アイリーン。沢山練習したのだから。そうだろ?」
と、優しく笑いかけてくださったのでした。
「はい!お兄様。練習の成果を発揮出来ますよう、落ち着いて演奏して参ります。お兄様?どうか見守っていて下さいませ。」
そう言ってにっこり笑うと、
「可愛い可愛い私の妹。ずっと見ているよ。」
と手をギュッと握ってくださいました。
するとよく通る甘い低音でこう仰いました。
「今宵は私の友人であり、未来の宰相になりうる男ロイド•J•ガーディアンの誕生祭である。彼は幼き頃より私と共に勉学に勤しみ剣術を習い、共に成長してきた。彼は本当に優秀な男であるの。本日この会場におられる令嬢諸君は、ロイドを心より祝福し、これからも末永く彼と良い付き合いをしてやって欲しいと思う。ロイド。」
「はっ。」
「おめでとう。」
「有り難きお言葉。身に余る光栄にございます。」
殿下とロイド様は、がっしりと手を取り合い、そして笑いあっていらっしゃいました。
お二方のご様子に、ガーディアン侯爵様は目を細められ、侯爵夫人は目元をハンカチで押さえられていらっしゃいました。
壇上のお二方へ、会場からは割れんばかりの拍手と賞賛の声が発せられておりました。
(殿下…殿下は本当に素敵でいらっしゃいます。ロイド様も)
私は心の中でそう呟きながら、お二方を見つめておりました。
ややすると、お兄様が戻っておいででした。
「アイリーン。もうすぐロイド様への音楽の贈り物の時間が来るよ。大丈夫かな?」
と優しく問いかけて下さいました。
「大丈夫…です……多分……」
いきなり緊張し始めてしまった私の頭をそっと撫でながら、
「大丈夫だよ?アイリーン。沢山練習したのだから。そうだろ?」
と、優しく笑いかけてくださったのでした。
「はい!お兄様。練習の成果を発揮出来ますよう、落ち着いて演奏して参ります。お兄様?どうか見守っていて下さいませ。」
そう言ってにっこり笑うと、
「可愛い可愛い私の妹。ずっと見ているよ。」
と手をギュッと握ってくださいました。