王子様に恋をした
第2幕 裏切り
付き合う事になって三ヶ月後
それは唐突に起こった。
その日は週末だったが、竜二さんは出張だった。
私は1週間分のお弁当のおかずの材料を買いに、近くのスーパーに行ったんだ。
竜二さんの好物を思い出しながらの買い物は本当に楽しくて幸せな気持ちになっていた。
お会計を済まし、エコバッグを背負って自転車に乗る。
アパート迄の道のりを軽快に走って暫くすると、赤信号の為自転車を停め、ふと周りを見渡したその時!
私の目に飛び込んで来たのは、同じく信号で止まった1台の車。
左ハンドルの運転席には彼氏の竜二さん
右の助手席には、私の知らない綺麗な女性が乗っていた。
2人の様子から目が離せなくなってしまった私は、じっと見入ってしまうが、車中の2人はそんな事を気にも止める様子はない。
耳元で何かを囁きあい、じっと見つめ合ったかと思うと
竜二さんは、恋人繋ぎをした彼女の手を自分の口元に持って行き、軽いKissをしたのだ。
彼女は真っ赤な顔をして恥ずかしそうに俯くと、竜二さんはそっと肩を抱き寄せ頬にKissをすると、青信号になった。
車はその場を離れて行ってしまった。
何が起こったのか分からず、私は茫然自失のまま自宅に帰り、その日はスマホを握り締め一睡も出来ずに朝を迎えた。
週が明け月曜日
私は寝不足のまま出勤
流石に目の下のくまだけはコンシーラーを重ね塗りしてどうにか隠したものの、目敏い同期の斉藤一眞(さいとうかずま)26歳から、
「お前どうしたんだよ?あ〜さては先輩といちゃこらしてて寝てねぇんだろ?いいねぇリア充は」
と散々言いたい事を言って次席に戻っていった。
いちゃこら?は?何言っちゃってんの?
と、職場でガチ切れするわけも行かず、私は頭を抱えたまま、残念な年上の同期に盛大に溜め息をついた。
それは唐突に起こった。
その日は週末だったが、竜二さんは出張だった。
私は1週間分のお弁当のおかずの材料を買いに、近くのスーパーに行ったんだ。
竜二さんの好物を思い出しながらの買い物は本当に楽しくて幸せな気持ちになっていた。
お会計を済まし、エコバッグを背負って自転車に乗る。
アパート迄の道のりを軽快に走って暫くすると、赤信号の為自転車を停め、ふと周りを見渡したその時!
私の目に飛び込んで来たのは、同じく信号で止まった1台の車。
左ハンドルの運転席には彼氏の竜二さん
右の助手席には、私の知らない綺麗な女性が乗っていた。
2人の様子から目が離せなくなってしまった私は、じっと見入ってしまうが、車中の2人はそんな事を気にも止める様子はない。
耳元で何かを囁きあい、じっと見つめ合ったかと思うと
竜二さんは、恋人繋ぎをした彼女の手を自分の口元に持って行き、軽いKissをしたのだ。
彼女は真っ赤な顔をして恥ずかしそうに俯くと、竜二さんはそっと肩を抱き寄せ頬にKissをすると、青信号になった。
車はその場を離れて行ってしまった。
何が起こったのか分からず、私は茫然自失のまま自宅に帰り、その日はスマホを握り締め一睡も出来ずに朝を迎えた。
週が明け月曜日
私は寝不足のまま出勤
流石に目の下のくまだけはコンシーラーを重ね塗りしてどうにか隠したものの、目敏い同期の斉藤一眞(さいとうかずま)26歳から、
「お前どうしたんだよ?あ〜さては先輩といちゃこらしてて寝てねぇんだろ?いいねぇリア充は」
と散々言いたい事を言って次席に戻っていった。
いちゃこら?は?何言っちゃってんの?
と、職場でガチ切れするわけも行かず、私は頭を抱えたまま、残念な年上の同期に盛大に溜め息をついた。