戀のウタ
「おかーさん、学校にノート忘れたから取りに行ってくるー」
「こんな遅い時間に?明日でいいじゃない」
「無いと宿題出来ないの、忘れたら大目玉くらうし」
「それじゃあ仕方ないわね。気を付けて行ってくるのよ。あ、恭介君にボディーガード頼もうかしら」
「いいよ、足手纏いになるだけだし」
玄関でスニーカーを履いているとキッチンからお母さんが顔を覗かせたのでアタシは事情を説明しながら靴を履き家を出た。
辺りは家の窓から漏れる明かりと外灯である程度明るいが夜は夜だ。
アタシは早くノートを持って帰ろうと心に決めるとガレージから自転車を引っ張り出す。
少し助走を付けてサドルにまたがり勢いよくべダルを踏み込むと徐々にスピードが上がりそれと比例してほんの少し冷たい風がアタシの体を過ぎ去った。
最初の角を曲がり下り坂に入ると一層スピードが上がる。
通学の時よりも早く流れる景色を見ていると恭介の家が目に留まった。
「今の時間だったら宿題かなぁ」
そんな事を口にしながら恭介の部屋のある2階の窓を見上げると真っ暗なままだ。
寝るには早い時間だし…とアタシは思ったが1階のリビングにいるかもしれないと考え直した。
それにそんな事を考えている間にも自転車はどんどんと加速して行く。
恭介の家はあっという間に通り過ぎ去りアタシは考えるのを止めて学校へ行くことだけに集中した。
「こんな遅い時間に?明日でいいじゃない」
「無いと宿題出来ないの、忘れたら大目玉くらうし」
「それじゃあ仕方ないわね。気を付けて行ってくるのよ。あ、恭介君にボディーガード頼もうかしら」
「いいよ、足手纏いになるだけだし」
玄関でスニーカーを履いているとキッチンからお母さんが顔を覗かせたのでアタシは事情を説明しながら靴を履き家を出た。
辺りは家の窓から漏れる明かりと外灯である程度明るいが夜は夜だ。
アタシは早くノートを持って帰ろうと心に決めるとガレージから自転車を引っ張り出す。
少し助走を付けてサドルにまたがり勢いよくべダルを踏み込むと徐々にスピードが上がりそれと比例してほんの少し冷たい風がアタシの体を過ぎ去った。
最初の角を曲がり下り坂に入ると一層スピードが上がる。
通学の時よりも早く流れる景色を見ていると恭介の家が目に留まった。
「今の時間だったら宿題かなぁ」
そんな事を口にしながら恭介の部屋のある2階の窓を見上げると真っ暗なままだ。
寝るには早い時間だし…とアタシは思ったが1階のリビングにいるかもしれないと考え直した。
それにそんな事を考えている間にも自転車はどんどんと加速して行く。
恭介の家はあっという間に通り過ぎ去りアタシは考えるのを止めて学校へ行くことだけに集中した。