戀のウタ
「大丈夫、いける」
自分に言い聞かせるように声に出して立ち上がる。
階段を1段でも昇れば気も紛れると思い込もうとした瞬間、体育館の方から大きな物音と叫び声が聞こえた。
若い男の叫び声が闇夜を切り裂くように響く。
「恭介?!」
聞き間違えることのない声にアタシは思わず声を上げて体育館へと走る。
何でここで恭介の声が聞こえたかなんて考えてる余裕はなかった。
ただ緊迫した恭介の叫び声に先ほどまでの怖さが吹き飛ぶ。
いつものように、今までのように恭介を守らなきゃ!という思いだけでアタシは走り出していた。
「…ゼロエイト、システム58%までダウン」
「かまわん、レベル4まで開放して続けろ」
「レベル4シーケンススタート…出力上昇、安定領域に…」
「恭介!!」
重い鉄製の扉を力いっぱい開け放ちアタシは恭介の名前を呼びながら飛び込む。
煌々と灯りの灯る見慣れた体育館の中心に怪我をしている恭介と、…恭介を中心に囲むように黒尽くめの格好をした男達が数人立っていた。
自分に言い聞かせるように声に出して立ち上がる。
階段を1段でも昇れば気も紛れると思い込もうとした瞬間、体育館の方から大きな物音と叫び声が聞こえた。
若い男の叫び声が闇夜を切り裂くように響く。
「恭介?!」
聞き間違えることのない声にアタシは思わず声を上げて体育館へと走る。
何でここで恭介の声が聞こえたかなんて考えてる余裕はなかった。
ただ緊迫した恭介の叫び声に先ほどまでの怖さが吹き飛ぶ。
いつものように、今までのように恭介を守らなきゃ!という思いだけでアタシは走り出していた。
「…ゼロエイト、システム58%までダウン」
「かまわん、レベル4まで開放して続けろ」
「レベル4シーケンススタート…出力上昇、安定領域に…」
「恭介!!」
重い鉄製の扉を力いっぱい開け放ちアタシは恭介の名前を呼びながら飛び込む。
煌々と灯りの灯る見慣れた体育館の中心に怪我をしている恭介と、…恭介を中心に囲むように黒尽くめの格好をした男達が数人立っていた。