戀のウタ
いつものこととはいえ毎度こうも見事にすっ転ぶ恭介が不思議でならない。
だけどそれは口に出すことなく留めている。
恭介のツイてないぶりは本人が一番自覚してるから。
「ミチルー!ほい!」
「サンキュ、里奈」
同じ掃除班の里奈が雑巾を投げ渡してくれたのでアタシはそれを受け取る。
アタシは受け取ったそれを持って廊下のど真ん中に広がる水溜りを拭き始めた。
幸いバケツの中にあまり入ってなかったのか(恭介の服にだいぶ染み込んでいたのか)すぐにどうにかなる水溜りだ。
拭き始めてものの数10秒で水溜りは干上がる。
大方片付いたので立ち上がろうとすると後ろから声が聞こえた。
「ミチル、ごめん今手伝…」
「あーそこバケツ!」
「うわっ!」
着替えから帰ってきた恭介が手伝おうと駆け寄るがもう少しのところでさっきのバケツに躓きそうになるのを注意する。
これは何とか間に合ったようで恭介は何とかその場でたたらを踏んで第2の不幸を回避した。
だけどそれは口に出すことなく留めている。
恭介のツイてないぶりは本人が一番自覚してるから。
「ミチルー!ほい!」
「サンキュ、里奈」
同じ掃除班の里奈が雑巾を投げ渡してくれたのでアタシはそれを受け取る。
アタシは受け取ったそれを持って廊下のど真ん中に広がる水溜りを拭き始めた。
幸いバケツの中にあまり入ってなかったのか(恭介の服にだいぶ染み込んでいたのか)すぐにどうにかなる水溜りだ。
拭き始めてものの数10秒で水溜りは干上がる。
大方片付いたので立ち上がろうとすると後ろから声が聞こえた。
「ミチル、ごめん今手伝…」
「あーそこバケツ!」
「うわっ!」
着替えから帰ってきた恭介が手伝おうと駆け寄るがもう少しのところでさっきのバケツに躓きそうになるのを注意する。
これは何とか間に合ったようで恭介は何とかその場でたたらを踏んで第2の不幸を回避した。