戀のウタ
「もうこっち終わるから。ていうかちゃんと制服乾かしてんの?」
「やべ、脱ぎっぱなしで置いてきた!」
「あーもう!早く絞って窓際に置いてきなよ!」
「ごめん、あと頼む」
アタシの剣幕に恭介は慌てて教室に戻った。
そんな背中を見ながら溜息を吐くと手伝ってくれていた里奈が笑う。
「仲良いっつーかよく分かってるよねぇ、ミチルは」
「そりゃ幼馴染だから仕方ないっしょ。ていうか何でそんなにニヤニヤしてんの?!」
「べっつにー!」
ニタニタと笑いをこらえる里奈の言いたいことは分かっているので私は更に溜息を吐いた。
恭介とアタシは幼馴染だ。
恭介はドンくさくて運動音痴で喧嘩も弱い(たぶんアタシの方が強いと思う)。
その上何やってもなにかしでかしちゃう自他共に認めるツイてない男子。
良いトコを挙げるとしたら成績がちょっと良いことと人当たりの良さぐらい?
あと人の頼みは何でも聞いちゃう。
今日の掃除だって本当は当番じゃないのに木村がバイトに間に合わないっていうから代わったらしいし。
顔は…まぁ普通か欲目で言ってちょっとイイぐらいかなぁ。
眼鏡好きの女子からはちょっと人気あるみたいだけど告られてる風でもないし。
「やべ、脱ぎっぱなしで置いてきた!」
「あーもう!早く絞って窓際に置いてきなよ!」
「ごめん、あと頼む」
アタシの剣幕に恭介は慌てて教室に戻った。
そんな背中を見ながら溜息を吐くと手伝ってくれていた里奈が笑う。
「仲良いっつーかよく分かってるよねぇ、ミチルは」
「そりゃ幼馴染だから仕方ないっしょ。ていうか何でそんなにニヤニヤしてんの?!」
「べっつにー!」
ニタニタと笑いをこらえる里奈の言いたいことは分かっているので私は更に溜息を吐いた。
恭介とアタシは幼馴染だ。
恭介はドンくさくて運動音痴で喧嘩も弱い(たぶんアタシの方が強いと思う)。
その上何やってもなにかしでかしちゃう自他共に認めるツイてない男子。
良いトコを挙げるとしたら成績がちょっと良いことと人当たりの良さぐらい?
あと人の頼みは何でも聞いちゃう。
今日の掃除だって本当は当番じゃないのに木村がバイトに間に合わないっていうから代わったらしいし。
顔は…まぁ普通か欲目で言ってちょっとイイぐらいかなぁ。
眼鏡好きの女子からはちょっと人気あるみたいだけど告られてる風でもないし。