戀のウタ
　頭の中で鳴り響く内蔵アラームに俺は少しイラっとしながらも布団を蹴って起き上がった。

　一応オフに出来るけど目覚ましよりも確実に起きれるから。

　
　まだ眠りが足らないと駄々をこねる瞼を無理やり押し上げ枕元においていた眼鏡を取る。
　そして眼鏡をかけてベッドの宮にセットしている充電クレイドルから携帯電話を取りディスプレイを見た。

　頭の中で鳴り響いてたアラームと同じく07：00。

　俺は布団から出ると部屋から出て１階のリビングへと向かった。

　リビングに入るともう朝食と弁当は出来ていたらしく食欲をそそる香りが立ち込めている。


「おはよう」

「ん、オハヨ。あ、今日トースト？」

「ご飯の方が良かった？」

「んにゃ、どっちでもいい」


　お袋に挨拶をして俺の席に置かれた皿からトーストを取る。
　それをかじりながら冷蔵庫に向かった。

　ドアを開いてサイドポケットにある封の開いた牛乳パックを取ると席に戻って湯気の立つコーヒーマグに注ぐ。


「そういや親父は？」

「もう出たわよ。ミーティング入ったんですって」


　お袋はそういうと出来上がったばかりのハムエッグの皿をよこした。
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