戀のウタ
「大丈夫、ってツラじゃないじゃん」
「本当に大丈夫だから…」
「大丈夫ならそんな顔すんなよ。…昨日の事、気にしてんだろ?俺は強いから、…大丈夫だから気にするなよ」
その言葉がアタシの心を打ち貫いた。
確かに昨晩の恭介は強くアタシは必要なかった。
寧ろアタシがいなければあんな目に合わなくて済んだんじゃないだろうか?
足手纏いにしかなっていなかったんじゃないか?
恭介の言葉はすごく優しいはずなのに暗にアタシが守る必要がないと突き放されたように感じた。
恭介が遠のく。
今までいつも隣にいたはずの恭介がいなくなるという未体験の得体の知れない不安がアタシの心を激しく揺さぶる。
「ミチル、重荷に思わなくていいから」
「重荷も何もそんなの恭介じゃない!」
恭介の優しい言葉にアタシはまるで駄々っ子のような言葉ではね退ける。
その言葉で恭介の瞳にアタシの不安が伝染した。
不安に揺らめいた恭介の瞳がアタシを見据える。
「俺は、…俺だよ?」
「違う!恭介はもっと弱くてドジでアタシがいなきゃ――!」
「ミチル!」
大きな肩が目の前を塞ぐ。
アタシの名前を呼ぶと同時に恭介が腕を伸ばしてきた。
突然のことでアタシは反応しきれずそのまま恭介の腕の中に捕らえられてしまった。
緊張と興奮で目の前の肩は大きく上下していている。
頼りないと思っていた肩幅は恭介のものとは思えないほどに随分と逞しかった。
だけどギュっとアタシの体を抱きしめる腕は力強いのにまるで硝子細工に触れるような手加減がある。
「本当に大丈夫だから…」
「大丈夫ならそんな顔すんなよ。…昨日の事、気にしてんだろ?俺は強いから、…大丈夫だから気にするなよ」
その言葉がアタシの心を打ち貫いた。
確かに昨晩の恭介は強くアタシは必要なかった。
寧ろアタシがいなければあんな目に合わなくて済んだんじゃないだろうか?
足手纏いにしかなっていなかったんじゃないか?
恭介の言葉はすごく優しいはずなのに暗にアタシが守る必要がないと突き放されたように感じた。
恭介が遠のく。
今までいつも隣にいたはずの恭介がいなくなるという未体験の得体の知れない不安がアタシの心を激しく揺さぶる。
「ミチル、重荷に思わなくていいから」
「重荷も何もそんなの恭介じゃない!」
恭介の優しい言葉にアタシはまるで駄々っ子のような言葉ではね退ける。
その言葉で恭介の瞳にアタシの不安が伝染した。
不安に揺らめいた恭介の瞳がアタシを見据える。
「俺は、…俺だよ?」
「違う!恭介はもっと弱くてドジでアタシがいなきゃ――!」
「ミチル!」
大きな肩が目の前を塞ぐ。
アタシの名前を呼ぶと同時に恭介が腕を伸ばしてきた。
突然のことでアタシは反応しきれずそのまま恭介の腕の中に捕らえられてしまった。
緊張と興奮で目の前の肩は大きく上下していている。
頼りないと思っていた肩幅は恭介のものとは思えないほどに随分と逞しかった。
だけどギュっとアタシの体を抱きしめる腕は力強いのにまるで硝子細工に触れるような手加減がある。