戀のウタ
「俺だってミチルのこと守るから」
屋上を吹き抜ける夕方の臭いの混じった風と一緒に恭介がアタシの1番好きな笑顔でそんな言葉を口にした。
そして隣にあった恭介の手がアタシの頭を優しくなでる。
自分よりも弱くって頼りないと思っていた恭介の手は予想よりもずっと大きくて男の人の手だった。
初めてかもしれない恭介からの「守る」という言葉に体の中にある血液が沸騰したように熱く感じる。
「ば…馬鹿!そんな台詞吐くならもっとシャンとしなさいよ!」
心の弱いところをくすぐられ、なんだか嬉しいのに恥ずかしくて。
そんな気持ちに素直になれないアタシの心が慌ててこんな言葉を吐き出させた。
言葉と一緒に思わず手も出て思いっきり恭介の肩を叩いてしまう。
強く叩くつもりなんて無かったのに勢いで出た手はバチンと大きな音をたて、
「うわぁっ!」
大きな衝撃になって恭介の顔にかけていた眼鏡がずれて落ちた。
…屋上から4階下の地上に。
屋上を吹き抜ける夕方の臭いの混じった風と一緒に恭介がアタシの1番好きな笑顔でそんな言葉を口にした。
そして隣にあった恭介の手がアタシの頭を優しくなでる。
自分よりも弱くって頼りないと思っていた恭介の手は予想よりもずっと大きくて男の人の手だった。
初めてかもしれない恭介からの「守る」という言葉に体の中にある血液が沸騰したように熱く感じる。
「ば…馬鹿!そんな台詞吐くならもっとシャンとしなさいよ!」
心の弱いところをくすぐられ、なんだか嬉しいのに恥ずかしくて。
そんな気持ちに素直になれないアタシの心が慌ててこんな言葉を吐き出させた。
言葉と一緒に思わず手も出て思いっきり恭介の肩を叩いてしまう。
強く叩くつもりなんて無かったのに勢いで出た手はバチンと大きな音をたて、
「うわぁっ!」
大きな衝撃になって恭介の顔にかけていた眼鏡がずれて落ちた。
…屋上から4階下の地上に。