2500年から来た女剣士
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熱い 熱い 熱い熱い熱い
目を覚ますと目の前が焼けていた
「じーちゃん!じーちゃん!火事だ!」
私がじーちゃんを見つけた時はもう動かなくなっていた
死んでしまったら私の魔法は効かない
それでも私はじーちゃんを背負い外に逃げた
消防車がきた火を消し止めるのは簡単だった
私は懸命にじーちゃんに魔法をかけた
結局じーちゃんは目を覚ますことはなかった
じーちゃんが死んでから1ヶ月半
じーちゃんの49日だった
私は行く当てがないから燃え残った神社の脇で
せめて49日までと思い
暮らしていた
その夜夢を見た
じーちゃんの夢だ
じ「杏。お前はこれから苦しい日々になる。けどな、じーちゃんはいつも見てるお前を
1人にはしない、人を信じしっかり生きてくれ」
起きたら涙が出ていた
視線を感じる
そう思い周りを見渡すと
ガタガタな道路
本に載っていたような昔の服
馬が引っ張るでかい車輪の車
私は夢を見てるのか
でもやけに現実的だ
そうかタイムスリップか
まだ小さい頃魔法が暴走して10年くらい前に戻ったりしていた
5分くらい経つと元の世界に戻っていた
おそらく今回もそんなものだろう
そう思い、本でしか見たことのない
変わった世界を見ていた
向こうから青い羽織を着た集団が来る
そして私の前で止まった
?「誰だ?お前は?」
杏「なんですか?」
?「怪しい、ついてこい」
杏「え、あはい」
どうせすぐ元に戻るだろう
それにしてもどこかで見たことある羽織