2500年から来た女剣士
もう二十分はこの世界にいる


なぜ戻らない?


まあじきに戻るか


土「近藤さんこいつ長州のやつかもしれません、総司の名を知っていたらしい」


沖「そうなんです近藤さん」


こいつら尻尾振ってるぞ

どんだけ好きなんだよ


なぜかじっと見てくる近藤さん


近「お嬢ちゃんなんかあったんだろ」


杏「え?」


近「話してごらん」



正直そんなこと言われると思わなかった



じーちゃんが死んでから町の人からの白い視線



じーちゃんの息子からは冷たい扱いを受け



49日が終わったら死のうと思っていた



寂しくて悲しくてでもそんなことは言ってはいけないと思っていた



気付いたら声を上げて泣いていた



あの一言がどうしても暖かくて



心地良くて



信じてもらえないんだろうけど



自分が未来から来たこと



親に捨てられてじーちゃんに育ててもらってたこと

  
そのじーちゃんが死んだこと



帰る場所も待っててくれる人も居ないこと



死のうと思っていたこと



全部話した



最初は戸惑っていた3人だったけど



徐々に話を理解してくれ



近藤さんは私と一緒にぎゃん泣きしていた



泣き止んできた頃



近「そうか辛かったなぁ、君が未来から来たことまだ信じるわけにはいかない、これでも局長だからなでも居場所がないならここに作ればいい」



杏「え?いいんですかこんな奴」



近「ああ、としも総司もこう見えていい奴だ部屋は用意するどうだ?ここで暮らさないか?」



杏「お言葉はありがたいですが私いつ未来に戻るかわからないんです。今すぐ戻ってしまうかもしれないし、急に消えるかもしれません」


近「かまわんさ、君がいいなら居なさい」


土「ちょっと待ってくれよ近藤さん。こいつは女だそれに裏切るかもしれない」



近「杏さんには女中として働いてもらう」 


土「なんか不穏な動きしたら切るからな」


杏「ありがとうございます!精一杯働きます!」


そうして私の日々は始まった


空き部屋は土方さんと沖田さんの間の部屋しかなかった



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