眠り姫は王子に愛される





結局、編入して以来初めて一睡もせずに授業を真面目に受け切った。

どの授業を受けても先生に驚きの眼差しで一度は目が合ったけれど、私が1番驚いています。


そして、放課後は志緒が生徒会での用事があるので先に帰ることに。


眠気はあるのに、恐怖で眠れない不快感を背負いながら帰宅。

お家のふかふかのベッドでなら気持ち良く眠れること思いきや、まだまだ百合ちゃんから聞いた話を思い出しては怖くなって眠いのに眠れない。


御堂さんに相談すると、リラックス効果のあるカモミールティを淹れてくれた。

温かくて鼻を抜ける香りは心を落ち着かせてくれる。しかも、当然美味しい。


普段よりものんびりお話をしたけれど、あまり私に時間を割いてもらうのが申し訳なくなり部屋に戻る。


しかし、眠れないのにただごろごろするだけにも飽きて、予習をすることにした。


最近はちゃんと毎日、お家でも勉強をしているので、少しずつ分かって来て、勉強が楽しくなり始めている。

もうすぐテストだが、このまま毎日続ければちゃんと点数が取れると期待できそうで、さらに勉強が楽しく感じる。




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